円錐角膜治療

円錐角膜について

円錐角膜は目の表面の角膜が前方に突出する疾患です。
まれな病気と思われていましたが、診断機器の発達でごく早期でも発見可能となり、最近では500〜2000人に1人の割合でいるといわれています。

典型的には思春期(13〜18歳)に多く発症し、30歳くらいまでは進行すると言われていますが、中年以降にも進行する例もあります。

原因はいまだに不明ですが、アトピー性皮膚炎やアレルギー疾患が素因にあるといわれています。
眼をよく擦る習慣(癖)がある人に特に起こりやすいのでそういう人は注意が必要です。

円錐角膜の疑いがある人は?
  • メガネを合わせても視力がでにくい人
  • 左右の視力に差がある人
  • メガネの度数がどんどん変わっている人
  • 強い乱視がある人
  • アトピー性皮膚炎、喘息などのアレルギー疾患がある人
  • 睡眠時無呼吸症候群がある人
  • 目をよく擦る人

円錐角膜と正常眼

ハードコンタクトレンズ

ハードコンタクトレンズによる円錐角膜の治療軽度の場合は通常のメガネやソフトコンタクトレンズでも視力矯正可能です。
中等度以上になるとメガネでの矯正ができなくなり、ハードコンタクトレンズによる視力矯正が必要となります。

ハードコンタクトレンズは入れた時に違和感がつよい印象をお持ちの方が多く、敬遠されがちですが、当院ではサンコンタクトレンズ社と協力し、テストレンズを豊富に取り扱っております。
またその場で加工してできるだけ目にあったレンズを作成可能です。

ハードコンタクトレンズ処方の専門外来の日を設けていますのでお気軽にお問い合わせください。

専門外来日

5月11日(月)、20日(水)、
6月3日(水)、17日(水)、
7月1日(水)、15日(水)

角膜クロスリンキング

角膜クロスリンキングは、進行性の円錐角膜・角膜拡張症に対してリボフラビン(ビタミンB2)を点眼し、波長365nmの紫外線照射を行うもので、角膜実質のコラーゲン線維が架橋されて強度が強くなり、円錐角膜・角膜拡張症の進行を抑える治療法です。

円錐角膜は、時間経過とともに症状が悪化するケースも少なくありません。
特に10代~20代にかけては、症状が強く進行し重症化するケースが見られ、重症化した場合は角膜移植以外の治療方法がなくなることもあります。
角膜クロスリンキングは円錐角膜の進行予防に対して有効性と安全性が確認され、現在では世界各国で行われており一般的な治療法になってきています。

当院では研究結果に基づき、角膜内皮細胞より眼内の組織にはほとんど影響がない安全な紫外線の強さと照射時間で手術を行います。

※このクロスリンキングは進行予防、重症化予防を目的とした手術であり、基本的に裸眼視力の向上や角膜形状を改善させる効果はありません。

治療方法

KXL System角膜の上皮を取り除いてから行う方法(epi off法)と上皮を取り除かずに行う方法(trans epi法)があります。

麻酔薬を点眼し、epi off法では角膜上皮を取り除いた後、角膜中央部にリボフラビンを一定の時間点眼します。

その後、角膜中央部にKXL® System(Avedro社、アメリカ)というクロスリンキング用の器械を用いて波長365nmの紫外線を照射し、治療用のソフトコンタクトレンズを装用して終了です。

KXL® Systemは目の動きにあわせて追随するためリモコン機能がついていますので、治療中に目が動いても正確に紫外線を照射するために照射位置を医師が修正を行うことができます。

手術の手順

(1)麻酔薬を点眼

(1)麻酔薬を点眼

(2)角膜の表面である上皮を専用の薬剤と器具で取り除く

(2)角膜の表面である上皮を
専用の薬剤と器具で取り除く

(3)リボフラビン(ビタミンB2)を2分ごとに20-30分間点眼

(3)リボフラビン(ビタミンB2)を
2分ごとに20-30分間点眼

(4)角膜に5分間KXLsystemにて紫外線を照射

(4)角膜に5分間KXL® systemにて
紫外線を照射

(5)保護用コンタクトレンズをのせて終了

(5)保護用コンタクトレンズを
のせて終了

適応と禁忌

適応
以下のすべての条件を満たす人
  • 年齢14歳以上
  • 進行性の円錐角膜と診断されていること
  • 角膜中央部の厚みが350μm以上
  • 医師の説明を理解していること
禁忌
以下の条件を一つでも満たす人
  • 角膜感染症の既往(特に角膜ヘルペス)がある
  • 角膜移植などの角膜手術の既往がある
  • リボフラビン・紫外線など既知のアレルギーがある
  • 医師の説明が理解できない人

費用

保険外診療となります。手術料金には、手術料のほか術後1ヶ月間の検診、薬剤を含みます。

片眼 150,000 円
両眼 300,000 円